別に、ふざけているわけではありません。
こちらは、美瑛駅前の居酒屋きむら屋さんのげそ丼。
20年前から変わらない味。
旅というと食と建築。
ここに焦点を絞った後半戦です。
ペンション 星ヶ丘さんの夕暮れ。
照明器具の位置が低く、落ち着いた雰囲気を醸し出す。
とても心地いい空間設計である。
外で食事し帰ってくると、オーナーさんや宿泊客の語らいの場。
心地よいBGMと一緒に、静かな時が流れていた。
初めてお伺いした宿でしたが、是非またやってきたいと思う。
毎年、夏には旅に出たいと考えていて、今年はどこ行こうか、だいたいゴールデンウイークあたりには家族会議で決定する。
前から、いつかは北海道に行きたいと考えていて、子供たちがもう少し大きくなったら行こうかとも思っていた。
当然、子供たちと行くにあたって、何かアトラクション的なものがあった方が良いと、しかしこの北海道、少し大人向き。
散々悩んだ挙句、北海道に決めた。
僕が最初に北海道にたどり着いたのは19歳のころ。
バイクで一人、船に乗って小樽まで来るか、北海道まで自走(高速なし)で走ってくるか、そのふたつの方法だった。
最初に行ってから、毎シーズン夏、もしくは冬も北海道に訪れることになったのである。
自分にとって、若いころに過ごした土地、まさに第二のふるさとである。
そんな土地に、家族で旅することにした。
家庭をもった今、あのころ何を考え、こんなところまで来ていたのか、少し触れてみたくなった、
家族と共に。
さて、出発。
朝4時に起き、全員たたき起こし、車に荷物と一緒に積んだ感じ。
今回は、パッケージではなく、飛行機、レンタカー、宿など、それぞれに予約して旅程を決めた。
旅が始まるまでは、旅に行けるかどうか、いろんなことに細心の注意を払いながら…
もう、この景色になると、後の祭り。楽しむしかない。
乗車すること2時間余り、北の大地に上陸。
さっきまで大阪にいてたのに、朝の9時には現地に到着。
昔は、3日ぐらいかけて来たのに、便利になったものだ。
空港からレンタカー屋さんへ。
天気があまりよくないので、さっそく走り出し、いきなり道央に向かう、皆爆睡の中…。
いっきに昼には富良野へ、ノンストップでやってきた、皆爆睡の中。
ちょっと北海道らしいもん、食べたいと思い、ジンギスカン。
一番最初に、敷地を見せていただいたとき、
ん~、なかなか難しい敷地という感想をもった。
前面道路が狭く、また敷地面積的にも、要望されている内容を考えると、容積率、建蔽率、そして、斜線関係いずれもかなり厳しい、そんなことを考えた。
敷地環境は抜群で、市街地の中心地にあり、例えば大阪市内までの通勤を考えたときにでも、とても便利な環境である。
プランと法規制の折衝を同時に進めてゆく。
もう、ギリギリのラインを攻める感じ。
まずは、市の開発事業の手続きから。
今回の計画は、中規模開発事業にあたり、確認申請に行くまでにも、かなり長い道のり。
事前協議書の提出から始まり、開発計画標識を設置し、現場周辺の開発計画周辺説明、意見書、見解書のやり取りまで。
それらを通過してから、建築基準法の確認申請が始まる。
また、鉄骨3階建てになるため、構造計算上適合判定を受けるか否かの瀬戸際で、意匠上の制約と共に進めていった。
なんとか、申請関係をクリアし、いよいよ現状の建物を解体する日がやってきた。
既存の文化住宅は、なんと、東京オリンピックの時に建てられたものとのこと。
当然ではあるが、次の東京オリンピックの準備やっている頃に、子孫が事業と住宅建設のために、建て替えようとしている、なんてことは、想像もされていなかったであろう。
先祖から引き継がれる敷地、それを大切にしたいという施主様。
解体を進めるのを見ていて、また、こちらが力入ってきた。