今あるものを、上手に使う。
この考え方が、僕の基本ラインです。
ただ使うにあたっては、ただ単にきれいになるのではなく、
その家にあった使い方を提案するのが、僕の仕事です。
では、その家にあった、とはどんなことでしょうか。
まずは、じっくりお話をお伺いします。
その中で、要点、ここだけは、という部分を掘り下げてゆきます。
そして、建築的な提案に入りますが、そこで大切にしたいのが、ストーリーです。
いままでの暮らし、今の暮らし、これからの暮らし。
それらは、それぞれの家庭で全然ちがうはず。
ここは大切にしたい、そんな要望をかたちにします。
僕自身の作品を造るのではなく、
住まい手の作品を造るわけですから。
それは、そこにしかないもの、その家にしかないものだと思います。