未来の泉北ニュータウン
高度成長期を経て50年、もともとはベッドタウンとしての役割を果たしてきた泉北ニュータウン。
近年、少子高齢化社会や人々の暮らしの変容により、
「豊かに暮らす」をテーマに、まちとしての役割も変わってゆかなければなりません。
ハードとしての既存公共施設、公園、また集合住宅を含めた既存住宅にも新たな役割が求められます。
そこで活躍するプレーヤーが新しい企画、仕事を実践し、職住近接の暮らしを実現するため、
本企画では、既存のハードとしての建築不動産と人とを結びつけるプラットフォームとして、
リノベーションを通してまちに新しい価値を提案します。
緑あふれる公園に隣接し、農に近い住環境を生かした暮らし、
そして仕事ができる環境を整え、地域としてのエリア価値を向上、
循環するまち、持続するまちとして、生まれ変わります。
企画概要
独立開業時に、さかい新事業創造センター(中百舌鳥にある起業家支援施設)に入居させていただき、
泉北ニュータウンの再生を事業軸に進めてまいりました。
来年5年目を迎えますので、まちの資源としての空き家に事務所を移設する予定です。
私の新事務所では、【建築×不動産×企画のマッチングスペース】の機能を付加し、
また地域の方に開かれた【コワーキングスペース】も確保、泉北住民によるスモールビジネスの取り組みを支援し、
それぞれの仕事をつなげる役割もできればと考えています。
そして、地産地消の食材を生かした料理を提供する【だんぢりキッチンcafe】を併設し、
農が近い泉北ニュータウンの魅力をアピールし、
住環境の中で快適に過ごせるような空間を体験していただき、
既存ストックの利用例としても提案できればと考えています。
これまでの経験
これまで、設計事務所、ハウスメーカー、地域工務店での勤務を経て独立起業。
資格として、一級建築士、一級施工管理技士、宅地建物取引士、インスペクションを取得。
中古住宅改修に関しては、岐阜県立森林文化アカデミー 木造建築病理学「住宅医ネットワーク」に所属。
高齢化した建物に適切な診察・診断を行い(インスペクション)、それに基づく治療(=改修工事)を行うための技術をふまえ、
従来の新旧入替のリフォーム工事ではなく、耐震、温熱性能を重視した改修工事を行ない、堺市耐震化推進室の耐震改修物件の実績もあります。
また、庭代台地域会館の設計監理業務をさせていただき、今年竣工いたしました。
さかい新事業創造センターにおいて起業後、泉北ニュータウン住宅リノベーション協議会の構成メンバーとして、
泉北ニュータウン内の中古戸建て住宅のリノベーションを推進する取り組みを産官学民で連携して実施、
今年度から協議会の事業として始めた「リノベ暮らし学校」では、
一般市民に対してリノベの魅力や実践のための方法論をそれぞれの専門家がレクチャー、
またリノベ物件をめぐるバスツアーなどを開催し、自宅を含め泉北のリノベ物件の魅力を伝えてきました。
現在、個別案件として中古戸建物件のリノベ計画も進めています。
また、泉北をつむぐまちとわたしプロジェクトでは、
【だんぢりキッチン企画】の代表として、農に近い泉北で、地産地消の野菜を中心に仕入れ、
それらを料理しカレーとしてふるまう活動を通して、農に近い泉北の魅力をアピールする取り組みを実施。
昨年度は、大蓮公園、堺市市民広場(堺東)、庭代台地域会館、赤坂台近隣センター内朝市等で開催し、
公園緑地、近隣センター等、まちなかの既存ストックの活用を含め提案させていただいています。