始の棲家 リノベーション工事 はじまり

はじまりは、2014年5月に開催させていただいた、和歌山県串本町潮岬の『小さな家新築工事』見学会でした。

たくさんの方々にお越しいただき、また地元の新聞にも取り上げていただきました。

このお家の施主さまは、津波で危険があるとされる串本町内にお住まいで、万が一津波が来た時に、潮岬の高台に避難ができるよう、避難小屋を造りたいというのが始まりでした。ところがどんどん計画のお話を進めるごとに、ええもんにしたいという気持ちが高まり、今ではこちらにお住いになられています。

できあがったものは、小さい家ですが、二人で住むにはちょうど良い家。

プランから、材料に至るまで、細かに打ち合わせさせていただき、これからの夫婦お二人のお家ができました。

そんな見学会の中、那智勝浦から来ていただいたお客様がおられました。

各所、見ていただきお話させていただくと

「家が、暗くて、寒いんです。いろいろ使い勝手もわるいところがあり…」というふうな内容だったと思います。

百聞は一見に如かず。

さっそく、お家を見せてもらいに行くことに。

さっそくといっても、本当にさっそく。この見学会の翌日、お伺いさせていただきました。

早朝から串本を出て、海岸線を走る最中。


ひとつ、気になったことがあって、

「うちの家は、ウサギ小屋なんでね…」、そんなこと言うてはったな…。

昔から、日本の家は、ウサギ小屋みたいだ、なんて外国人が先入観を持っていると聞いたことはあるが、そんなに小さい家なのか…、いや集合住宅でもないしな…。

そんなことを考えながら、

到着。

ご家族の一員のMUCK(むっく)さんが、出迎えてくれました。

「はぁ、ウサギ小屋なんですね…」

お家は、築30年ほどの在来木造2階建て。

この玄関を見ても、しっかりと建てられ、檜の柱は光っていました。

そして、一緒に現場調査に同行いただいたのは、那智勝浦を中心に、紀南地域で活躍され、僕の先輩の清水工務店の清水さんです。

現プランを拝見すると、この築30年ぐらいの家はほとんどなんですが、和室が一番いいところに配され、水回り、キッチンなどが北側の暗いところにあるパターン。お仕事も退職され、昼間長くお家におられることが多くなったこともあり、普段使いやすく、明るくて断熱性のある家を希望するようになられたとのこと。また、耐震性も確認して、これからの地震に耐えうる性能のお家にリノベーションすることになりました。

私の両親もそうなんですが、長年勤めていた仕事を退職すると、元気になるというか、明るくなるというか。

また、お問い合わせいただく中でも、このような方からのお問い合わせが増えてきています。

そんなとき、よく『終の棲家』として計画することがあるようですが、いつも思うんです。

なんか違うな、

そんなさみしいものではなく、いままで仕事仕事で暮らしてきたライフスタイルを一変し、これから本当に楽しむ暮らしを過ごしてほしいと。これからまだまだ、人生の始まりだと。

 

それから、黒潮号に乗って、何度か打ち合わせにいかせていただき、ええもんがつくりたいな、そんな気持ちが強くなってきた。

そんな『始の棲家』リノベーション工事が始まりました。

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