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2019.11.12

第5回日本エコハウス大賞候補。

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この度、相方と携わらさせていただきました『南丸保園の家』が、日本エコハウス大賞候補作品に選ばれました。
公開プレゼンもあるとのことで、少し振り返ってみたいと思います。


いちばん最初は、ある中古物件を購入して、それを少し使いやすいようにリフォームできないか、という相談でした。
不動産探しでは、この地域で購入したいという希望があることは、よくあることで、今回もそのパターンでした。実際に中古物件を調査に行かせていただきました。その中古物件はまだ築浅で、そのまま住めるのではないか、というような感じでしたが、築浅だけに結構、土地+中古物件では金額が高くて、ただ、窓などを見てみると、エコハウス的に言うと快適ではないような物件でした。
この中古物件は見送り、しばらくして、同じ地区で土地が見つかったと連絡がありました。
そこは大きな敷地で、2分割して販売され、2分割の内のどちらで決めるかという判断から始まりました。

こちらが、建物敷地。
奥には2分割されて、新築が建て始められている状況です。

地鎮祭の様子です。

地縄を張ってみると、建物は小さく感じますが、今回は家がへの字になり、中庭をつくるパターンです。

基礎工事が始まりました。
この斜めが、難しくて、何度も図面を見ながら現場確認しました。

配筋を組むと、こうなります。

施主さんとは、外部の色の最終確認。

基礎工事も完了し、いよいよ上棟に先立ち、土台施工。

上棟作業開始です。

構造材は、近くの山である紀州の杉と檜。

順調に棟木まで組みあがりました。

垂木に、2×10材を使用。
235mmの懐に、通気と屋根断熱を仕込む仕様です。

無事、屋根野地まで施工完了。
上棟作業が終わりました。

気密施工に関して、外壁はボード気密で、床下は屋内空間になるので、土台と基礎をパッキンで気密処理します。

その外壁の気密ラインが屋根に上がっていき、屋根はシート気密に連結します。

南面掃き出し窓の庇。
夏の日射の遮蔽には有効です。

トップライトの施工。
北側屋根に配置されており、室内には優しい光が入ってくると同時に、夏は換気の役割を果たします。

今回は、真壁仕様ということもあり、外壁に付加断熱施工。

垂木の間に通気層を仕込んでゆき、

210mmのグラスウール充填後、気密シート貼り。

その後、仕上げの杉板貼り。

杉板の天井の間から、差し込むやさしい光。

床仕上げには、こちらも紀州の檜無垢材。

内部造作が進んできました。

現場中でも、掃き出し窓からは、暖かな光。

外壁仕上げは、そとん壁。

玄関ドアは、断熱木製ドア。
仕上げの面材は、クルミの無垢板を張り付けました。

ZEH申請の物件で、
屋根上には、太陽光発電パネルと、給湯用の太陽熱給湯パネル。

大工さんの造作工事が完了し、仕上げ工事に入ってゆきます。

今回の造園工事は大きなテーマで、外構工事を控え、施主さんと山に木を見に行きました。

山で見てきた木々。

造園工事も進んできました。

デッキ横には、雨水利用システムのタンク。
植栽の水やりや、便所の排水用に使用。

仕上げ工事進行、建具もつり込み完了。

竣工です。

玄関アプローチ。

中庭。

和室からリビングを臨む。

ダイニングリビングから和室。

吹き抜け空間。

キッチン。

和室。

めざすのは、特別でないエコハウス。
家それぞれの地域や敷地に、そして、施主さんの暮らしに合ったエコハウスの提案。
土台には、断熱や気密の性能があり、その上で暮らしを形にする。
素材やデザインも吟味し、もちろん全体の予算を踏まえながら。


東京での公開プレゼン。
そんなことを、お伝えすることができれば、うれしいです。

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