堺市で、平屋上棟。

平屋の魅力

最近、人気があるという平屋。

普通であれば、敷地に目いっぱいの容積を確保したいところを、容積率の半分ほどで建築することになる平屋。

私の事務所でも、これまでいくつかの平屋に携わらせていただきました。

小さな家 Part1

写真を見るからに、かなり小さな家ですね。

ひとりでやり始めたころにいただいたお仕事で、和歌山県串本町に建築されました。

津波のための避難用として、最初はお話しいただいたのですが、設計をしていくうちに夫婦の終の棲家として考えるようになったお家です。

内部のプランも、ダイニングキッチンと、寝室がある程度で、大きさを最小限に抑えています。

 

内部の面積は最小限に抑えるものの、外には大きく開く。

 

使う材料も、効果ではないけれど吟味しました。

フローリングは杉の無垢フローリング。柔らかく傷はつきやすいものの、ふみ心地が良く疲れにくい感じがします。

経年変化で古びた感じになって、どんどん愛着がわきます。

可動間仕切り役としての障子。広く使いたいとき、個室にしたいとき、の必須アイテムですね。

やっぱり小さな家。

次は、堺市でさせていただいた小さな家。

こちらは、ロフトがついているものの、最小限に抑えたお家です。

一つ目の小さな家と構成は似ています。

こちらも、水回りとダイニングキッチンに1部屋のプランです。

先ほどの小さな家でもあった障子。

大きく使うときと、小さく使うとき。可変性のあるプランが特徴的です。

そして、薪ストーブ。

私自身も、炎を見ながらの暮らし、あこがれますね。

小さな家を振り返ってみますと、そこには最小限であることが魅力になっているように感じます。

暮らしの豊かさというのは、おそらく、ものにあふれた暮らしではなく、本当に気に入ったものと一緒に暮らすこと。

普段の生活の中で、ついついあれもこれも、とほおばってしまいがちな暮らしの道具やしつらえ。

収納にしても、そうなんですが、それらを最小限にして、シンプルに暮らす。

そして、可変性のあるプランの中で、自分の暮らしを描いてみる。

平屋に限ったことではないと思いますが、内部を大きく広くではなく、内部は最小限にして、外に大きく開くこと。

これからの家のコンセプトになるのではないでしょうか。

堺市で小さな家Part3

そして、堺市で平屋新築設計のお話をいただきました。

今回は、工務店さんのモデルということです。

9月頃にお話しいただきまして、すぐに現場調査。

現場は堺市西区、浜寺昭和町。

ご近所は閑静な住宅街です。

これまで、駐車場として使われてきた敷地に設計しました。

用途地域は、第一種低層住居専用。

建蔽率40%、容積率80%。

容積率的に言うと、結構余裕がありますが、建蔽率40%というのはかなり厳しく、平屋で設計するといっぱいいっぱいになってきます。

リビングダイニングキッチンと水回り、そして寝室。

道路が南側にあるので、デザイン的には、道路からみたファサードと、アプローチをどのようにデザインするのかが大きなポイントになります。

こちらがファサード。

アプローチと、リビングからの庭を、軽くつなげるようなイメージです。

そして、この面が南面になるので、リビングに光を入れます。

スケッチにして、イメージをもう少し具体的に描いてゆきます。

道路からの目線を遮る塀の高さは、最終的には現場で確認することになりそうですが、高くもなく低くもなく微妙な高さが求められます。

素材にしても、板塀にするのか、コンクリート杉型枠にしてもええだろうな、といろいろイメージがわいてきます。

デザインの柱としては和風。

屋根は日本瓦で、外壁は左官のそとん壁を予定しています。

地縄の確認と地鎮祭です。

地縄を張ってみると、両サイドいっぱいいっぱい。結局建蔽率も40%少し切るくらいになりました。

そして、地鎮祭を滞りなく納めさせていただきました。

9月からお打ち合わせを始めさせていただき、着工が12月。

かなりの急ピッチで打ち合わせから、実施設計、そして、申請業務へと。

なんとか、なんとか、12月の着工に間に合いました。

基礎を上空から見るとこのような感じです。

写真上部が道路側。

下部が敷地奥になり、水回りとなっています。

この日は、上棟前の土台敷です。

基礎下は内部空間となるため、土台下に気密用のパッキンを敷きます。

また、断熱は基礎断熱。

基礎の外で断熱しています。

大工さんが、1本1本、丁寧に土台を敷きこんでゆきます。

そして、いざ上棟!

耐震等級3で構造設計されており、しっかりとした柱と梁が印象的です。

道路からのファサードが組みあがってきました。

こちらが、リビングダイニングキッチン。

ここは開放感のある勾配天井の計画です。

平屋の上、一部は機械室になっており、その下が寝室。落ち着いた空間です。

登り梁を施工。

ここが勾配天井になります。

ロフト、機械室の小屋。

こちらも、大工さんが1本1本丁寧に垂木を施工していただいています。

リビングダイニングキッチンの勾配天井となる登り梁。

高くもなく、低くもなく、低くは抑えたものの、ちょうどよい高さ。

無事、棟上げが完了しました。

これから、大工さんの造作工事が続きます。

必要最低限のミニマムな暮らしができる平屋。

これからの家だと思います。