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建築性能とデザイン

建築性能とデザイン

デザインと性能と価格と。
家づくりを計画すると、考える要素は多く何を軸に進めるのかは大切なところです。
どんな暮らしをしたいのか、から始まり動線や機能性、使用する材料から設備機器、
それらの基礎になる性能があって、そして価格。
それらをバランスよく、その暮らしに合わせて提案するのが私たちの役目です。

 

  • 暮らしのデザイン

  • 耐震性能

  • 建築と不動産

  • 温熱環境と省エネ

暮らしのデザイン

日本では、昔ながらの田の字型プランというものがありまして、いわゆる和室が続いている間取りですね。

この日本固有のプランが、いつの間にか3LDKなどの決まったプラン構成となってきてしまいました。結果、3LDKになるかもしれませんが、プランを構成してゆくうえでどんな構成になるのかは、しっかり考えないといけません。

箱(ハード)に合わせて暮らす、のではなく、元々、家族固有の家族構成があり、暮らし方があり、またその構成や暮らし方は「生き物」のように流動的で、今後も変遷してゆくのです。

家づくりは、ひとつの良い節目だと考えています。

これを機に、今どんな暮らしをしているのか、また、これからどんな暮らしをしたいのか。

一度、家族で話してみてください。

それを、かたちにするのが、私たちの仕事です。

暮らし方、プラン、デザイン

住まい手のこだわりを、存分に取り入れたいところですが、収納についてしっかり考え、想定しておくことはとっても大切なこと。
最近特に考えるのは、衣類の動線。
浴室で脱いだ服が、洗濯機に行って洗濯され、乾燥機か干されて、収納され、また着る。当たり前の流れですが、それをどこでどのように暮らしに当てはめてゆくのか、いろんな家族のこだわりが、発揮されるところです。

 

好きなものと、暮らす 

プランの打ち合わせ、計画をしていると、機能的に日常を過ごしたい、要領良く、スマートに、というのはいつも考えるところ。
ですが、そこに自分が気に入ったものと一緒に暮らしたい、というご希望も多いです。
あまり、建築では濃くイメージをつけずに、私たちはそのシンプルな箱を計画し、そこに住まいながら色付けしてもらうのも一つの手法です。
せっかくの家ですから、
好きなものと一緒に、暮らしたいですね。

 

そこから何が見えて、どんな暮らしがあるのか

内装仕上げ、
その部屋を、どんな素材で、何色で仕上げるのか。家づくりの最後あたりの大きな課題。
四季折々、その時々に、移りゆく窓からの景色、そのデザイン、その色自体、実は最高の内装仕上げだと思います。

 

乗り物と建物

いろんな施主さまとお話しさせていただいて、たくさんの家への思い入れやこだわりを聞かせていただいたり、教えていただいたり。
そんな中で、こだわり、趣味として多いのが乗り物。車であったり、バイクだったり、自転車だったり。乗り物と家との関係、外観デザインにも大きく影響を与える及ぼすところ。それがうまくカタチになった時、らしさが溢れる家になります。

 

小さな家と広がる間取り

要望や夢を、理想の家づくりに盛り込んでゆくと、ついつい大きくなってしまいます。
いろんなバランスを考えると、家はそんなに大きくなくても良いと考えています。収納はたくさんあって、
小さいけれど機能的で美しく、外につながる。
そんな家が理想だと考えています。

 

耐震性能

新築工事

建物の基本性能としての耐震。
許容応力度計算による耐震等級3を基本としています。
構造材は、和歌山紀州産。土台、大引きは檜で、柱、梁は杉です。
基本プラン計画段階から、構造設計が始まります。
耐震計画上の耐震壁、屋根の水平構面、吹き抜けの位置、そして、基礎の配置。いろんなバランスをみながらそれぞれ配置してゆきます。
意匠的なプランと、構造のバランスを、意匠設計と構造設計の間でなんどもキャッチボールを繰り返し、意匠と構造を磨き上げてゆきます。
 

耐震リノベーション

リノベーションの場合は、現場調査からはじまります。
現状見える限りの構造材を確認し、屋根裏、床下まで、詳細に調査します。腐朽や白アリなども同時に確認してゆきます。
現状のプラン、構造の柱を確認すると、耐震計算ソフトにいれて、評価点1.0を超えることを基準に耐震補強計算を進めてゆきます。
大切なのは、新築の場合と同様バランスです。建物の一部に大きな力がかかることなく、建物全体でバランスよく耐震壁を配置します。
工事現場に入ってからも、補強計画通り施工できるかを常に確認しながら工事を進めてゆきます。
既存にあるものに対しての施工ですので、対応力が問われる部分となります。
 
 

温熱環境と省エネ

家は、「ほっ」とするための場所でなければなりません。

現在の日本の家のエネルギー消費について調査してみたところ、案外日本住宅のエネルギー消費が少ないことがわかってきました。

なぜか?

それは、我慢の省エネだからだそうです。局所暖冷房を施し、茶の間の一部分のみの快適さだけで十分な暮らしが常でした。冬場は部屋から部屋への移動では、ぞくっとした寒さを感じ、冷房機器に頼り、直接冷気を浴びる夏場。私たちがめざすのは、常時、家中温度差の少ないオープンな空間です。そうすると、室内温度差からくる病気をおこりにくくなり、健康で快適に暮らすことができます。

ただそんな家にする為に、高断熱高気密住宅にする必要はありません。 逃げてゆく熱、入ってくる熱に応じて、家中、常時ガンガンに冷暖房を施せばよいのですから。

私たちが造るのは、快適で、かつ省エネな暮らしです。 我慢の省エネではなく、そして設備に頼る省エネではなく、高断熱高気密住宅と昔ながらの建築機能をもって、住宅建築本体で、我慢しなくてもよい省エネ住宅を目指します。

昨今、省エネ住宅としてどの住宅会社もその性能について取り組み始めました。 また、行政としても省エネ規制について義務化されてゆきます。 国の規制に基づいて家を作っていればよいとは考えません。 どの省エネレベルで暮らすのか、その工事にはどれだけの費用が掛かって、そして毎月のエネルギー消費量はどのくらいなのか、 プランや建築仕様と同様、「省エネ住宅」をデザインしてゆきます。

温熱のバリアフリー

一般的に、バリアフリーというと、家の中に段差がなく、部屋感をスムーズに移動できるというメリットがあります。バリアフリーにすることで、ストレスなく移動できるということ。
その感覚を、温暖差に置き換えて考えます、リビングから廊下に出た時、トイレに入った時、浴室に入った時には、その寒さは当たり前でしょうか。
そうではなく、きちんと計画、施工をすれば、吹き抜けを計画しても、温暖差ない、つまり温熱のバリアフリーが得られ、ストレスから解放されます。断熱気密の性能は、建築のプランにさえ影響を受けて大きく及ぼすのです。

エアコン1台で快適な暮らし

暖冷房設備としては、エアコンを基本に考えています。暖冷房器具設備の中では、省エネ効率が良く一般的に入手しやすいからです。
これまで省エネ設計を実施するにあたり、30坪程度の家を、夏冬24時間全館空調を前提としています。
これまで、24時間全館空調されていなかった方にとっては、非常にもったいない気持ちになるかもしれませんが、
私たちが造る高断熱高気密住宅では、それほどランニングコストもかかりません。

断熱性能と気密性能

耐震と同じく、建物の基本性能としてある断熱と気密性能。
どのレベルに設定して計画を進めるかは、地域によって、設計者によって異なる見解となることが多いです。
私の基準として、
断熱性能は、HEAT10 G2レベル 外皮平均熱還流率(UA値)0.46W/㎡・K 
気密性能は、隙間相当面積 C値1.0を確実に切ることをお約束としています。
高気密高断熱の設計施工をすることによって、室内の温度や湿度を制御しやすくして、快適に暮らしていただける住まいを提供しています。

パッシブデザイン

冬には、南側の大きな窓、または吹き抜けから太陽のエネルギーを取り込みます。取り込んだ熱は、高気密高断熱により外に逃がしません。夏には、日差しをどれだけ切れるかを検討し、窓の方向や位置や大きさを検討し、日射遮蔽を考えます。高気密高断熱、かつ、自然のエネルギーである太陽や風を、積極的に取り入れて、自然と共棲する家を目指します。

 

建築と不動産

どんな敷地に、どんな家を建てるのか。現地にて、外部環境を確認しながら、敷地全体のゾーニングを考えます。

無駄なく敷地が使えているのか、パッシブの考えによりどこから日光を取り入れ、どこに向いて暮らすのか、いろんなバランスを考えながらプランを進めてゆきます。

敷地がすでにある場合、建て替えの場合はこのように進めてゆきますが、これから敷地取得を検討されている方もおられます。

そのような方には、ぜひ「建築の試着」をお勧めします。

この敷地がいくらの金額で、そこにどんな家が建つのかを検討、また、ここで建築予算。どれくらいの仕様で材料で、いくらくらいの家が建つのかが分かれば、建築の総工費も見えてきます。

ぜひ、不動産を決めるときには、ご相談ください。

お問い合わせは、フォームまたはお電話で。
TEL.072-247-4318

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